ヤンブリューゲルがコロネーションC制す、カランダガンはまた2着
2025年06月07日 11:20

現地6日、英エプソム競馬場でG1コロネーションカップ(芝12ハロン)が行われ、R.ムーア騎乗のヤンブリューゲルがカランダガンとのマッチレースを制した。
7頭立てながらほぼ全馬がG1での勝利ないし連対経験を持つ豪華な顔触れのレースは、2023年の英セントレジャー馬でハーツクライ産駒のコンティニュアスが逃げ、2024年の英セントレジャー馬ヤンブリューゲルは3番手を確保。カランダガンは後方2番手からとなる。
直線入り口ではコンティニュアスと2番手のエインシャントウィズダムが後続を離して抜け出したが、そこへヤンブリューゲルとカランダガンが猛追。残り2ハロンでヤンブリューゲルが先頭に立つとカランダガンがなおも迫って並びかけたが、ヤンブリューゲルが最後まで譲らず先頭でゴールした。
半馬身届かなかったカランダガンは昨夏の英インターナショナルステークスから数えて4戦連続でG1での2着。さらに7馬身も離れた3着には昨年末のG1香港ヴァーズを勝ったジアヴェロットが続いた。
ヤンブリューゲルはA.オブライエン厩舎に所属するガリレオ産駒の4歳馬。デビュー4連勝で昨年9月の英セントレジャーを制した後はなかなか状態が整わず、休み明けだった今年4月のG3アレッジドステークスで2着と初黒星を喫したが、叩き2戦目で2度目のG1制覇を果たした。
オブライエン厩舎は長距離王キプリオスの電撃引退で管理馬の予定に変化が生じ、今月のロイヤルアスコット開催でのG1英ゴールドカップにはイリノイがキプリオスに代わって参戦し、そのイリノイが出る予定だったここにヤンブリューゲルが回った形。
競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によるとヤンブリューゲルの今後は未定で、「(7月の英G1)キングジョージに出る可能性はあるが現時点ではロスアンゼルス(5月の愛G1タタソールズゴールドカップ制覇)が優先で、ヤンブリューゲルはロスアンゼルスが出ないレースに回らざるを得ない状況だ」と話している。