仏1000ギニーを繰り上がりで勝利したザリガナは仏オークスでの二冠を目指すのではなく、ロイヤルアスコット開催でのマイルG1コロネーションステークスに向かうことを選択した。英競馬メディア『At The Races』が報じている。

　祖母が凱旋門賞馬ザルカヴァ、父は名種牡馬シユーニという超良血馬のザリガナは、仏1000ギニーでシーズパーフェクトからハナ差の2位で入線したが、ライバルに進路妨害があったとして繰り上がり優勝となった。

　同馬を所有するアガ・カーンスタッドのレーシングマネージャー、N.ラウス氏は「調教師（F.グラファール）はアスコット行きに非常に熱心だった。もちろんディアヌ賞（仏オークス）も検討はした。前走のザリガナがかなりリラックスして走っていたこと、レースを通じて成熟度が増しているように見えたことから、（距離延長となる）ディアヌ賞も選択肢として考えやすくなっていた」とコメント。その上で同氏は、シーズン後半にはザリガナにマイル以上の距離を走らせる可能性も否定はしなかった。

　なお現地12日時点で、大手ブックメーカー『パディパワー』で断然の1番人気に推されているザリガナのオッズは2.25倍。2番人気は仏1000ギニー4着のイグザクトリーの7倍となっている。