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仏オークス、スミヨン騎乗のゲゾラが制覇

2025年06月16日 13:35

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 現地15日、仏シャンティイ競馬場でG1仏オークス(3歳牝馬、芝2100m)が行われ、C.スミヨン騎乗のゲゾラがクラシックホースの栄誉を手にした。

 レースはA.オブライエン厩舎が用意したラビットのメリリーが逃げてペースを作り、最内枠から出たゲゾラは中段で馬群に包まれる形に。シーズパーフェクトは23番手付近で先行し、ベッドタイムストーリーは最後方に待機する。

 直線残り400メートル付近から各馬がスパートするとまずはマンダナバが抜け出し、そこへカンクーラ、ゲゾラ、ベッドタイムストーリーが猛追。残り50メートルでゲゾラが先頭まで突き抜け、後続を振り切ってゴールに飛び込んだ。

 オブライエン厩舎のベッドタイムストーリーはラビットの支援も及ばず1馬身差の2着。さらに半馬身差の3着にカンクーラ、そして4着にはマンダナバが続き、3頭出しのF.グラファール厩舎は1着、3着、4着と全頭が上位に入った。仏1000ギニーで1位入線も2着へ降着のシーズパーフェクトは早々に脱落して9着に終わった。

 ウートンバセット系アルマンゾル産駒のゲゾラは、前走の仏G2サンタラリ賞からの連勝。重賞3勝目がG1初制覇となった。スミヨン騎手は本来ならサンタラリ賞2着のオーデュボンパークに騎乗予定だったが、同馬の故障で乗り替わった末の勝利に「こういうレースでは運が味方してくれる必要がある」「彼女なら1.5マイルも走れると思う。(秋の仏G1)ヴェルメイユ賞でどんな走りを見せてくれるか楽しみだ」と競馬メディア『Thoroughbred Daily News』に語った。

 またグラファール調教師は「今回の勝利で凱旋門賞の出場権を獲得したし、彼女が軟らかい馬場を好むことも分かっているので可能性を閉ざすつもりはない」と語り、凱旋門賞への挑戦を示唆している。