2024年のカナダ年度代表馬に選出されたパッチズオフーリハンが、現地28日にウッドバイン競馬場で行われたG2ハイランダーステークス（芝6ハロン）でレース中に負傷しながらも1番人気に応えてみせた。

　スタート直後から先頭に飛び出したパッチズオフーリハンだが、コーナーに差し掛かるとS.ビベス騎手が手綱を絞ってブレーキをかけるようなしぐさを見せるシーンが。直線に入ると鞍上も再び追い出したがパッチズオフーリハンは外ラチ側へと斜行していき、それでも2着のマイボーイプリンスにクビ差勝ちを収めた。

　競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によるとレース後の診断で軟部組織の損傷が判明。なお長期的な予後は明らかではないが、現時点では安静に過ごしているという。

　パッチズオフーリハンはリロード産駒の5歳セン馬で、母父は日本生まれのサンデーサイレンス系サイレントネーム。昨年はG2ニアークティックステークスなど5戦4勝の活躍で、年度代表馬と最優秀短距離馬に輝いた。