「最優先事項ではない」クリスチャン・デムーロが初の仏リーディングジョッキーへ首位を快走
2025年07月01日 15:40

クリスチャン・デムーロ騎手(32)のインタビューが29日、フランスの競馬日刊紙「パリチュルフ」の電子版に掲載された。フランスのリーディングジョッキーは3月1日から10月31日までの期間で争われるが、29日時点でC・デムーロは現在81勝。2位のギュイヨンに2勝差、3位のバルザローナに4勝差をつけ、初めてのフランスリーディングへ向け、首位を快走中だ。
フランスのリーディングジョッキーは「クラヴァシュドール(金のムチ)」という名前で呼ばれ、22年までは1月1日から12月31日で集計され、22年からは現在の集計期間になっている。C・デムーロ騎手は今年でフランス本格参戦13年目。13年は62位、14年は27位、15年は18位、16年は5位、17年は6位、18年は6位、19年は4位、20年は3位、21年は5位、22年は4位、23年は3位、昨年は4位という成績だった。
C・デムーロ騎手はリーディングについて問われ、「(イタリアで2度リーディングジョッキーになっていて)フランスでもなりたいと言ったのは確かですが、本音は凱旋門賞を勝つことが私の夢でした。そして、その夢は2度、かないました(20年ソットサス、23年エースインパクト)。クラヴァシュドールについては気にしていません。日々の仕事に集中していますし、求められることをしっかりこなしたい。あまり考えたくはありません。(個人タイトルは)最優先事項ではないですから。ただ、素晴らしいシーズンを送っているのは間違いありません。もし、最後の数週間で狙える位置にいるなら、勝ちにいきます」と答えている。
インタビューでは母国イタリアからフランスに移籍した当初の苦労や、エージェントへの感謝、主戦騎手を務めたジャン・クロード・ルジェ調教師への感謝、優先騎乗契約を結んでいるビザコフ氏への感謝、応援しているサッカーのACミランの話題、自身には減量の心配がなく、精神的な余裕があることなども語っている。