トルコから種牡馬ヴィクトワールピサの近影届く「すべての日本のファンに心からお祝いを」
2025年07月04日 16:39

日本馬ヴィクトワールピサ、ここにあり-。21年からトルコで種牡馬になっているヴィクトワールピサ(牡18)の初年度産駒が29日、同国のダービー(ガジダービー)でワンツーフィニッシュを決めた(1着クサ、2着ハンサムキング)。
11年3月に日本調教馬初のドバイワールドC制覇を果たし、震災直後の日本へ希望を届け、競馬ファンを勇気づけた名馬。現役引退後は12年から社台スタリオンステーション、18年からブリーダーズスタリオンステーションで供用され、20年の種付けを最後に海を渡っていた。
◇ ◇ ◇
種牡馬ヴィクトワールピサの快進撃。日刊スポーツが問い合わせると、トルコジョッキークラブからはヴィクトワールピサの近影と、日本の競馬ファン宛てのメッセージが届いた。
「私たちはヴィクトワールピサ産駒が今回のガジダービーで1着、2着になったことを最高にうれしく思っています。2020年にヴィクトワールピサを日本から購入した時点で、私たちは彼のことを本気で信じていました。偉大な競馬の国、日本で最優秀3歳牡馬、最優秀古馬牡馬に選出された馬で、すでにそのクオリティーは示していました。彼はまた、日本調教馬でドバイワールドCを初めて制したとても特別な存在です。日本の2000ギニー(皐月賞)を制した後、2500メートルの有馬記念も勝って、距離延長への対応力も証明していました。
私たち、トルコジョッキークラブはヴィクトワールピサがトルコに来たことを大変うれしく思っています。
すべての日本の競馬ファンのみなさんに心からお祝いを申し上げます。ぜひ、トルコへレースを観戦に、そして、ヴィクトワールピサと同様にバスラットレオン、クルーガー、サトノアレスに会いに、彼らの第2の故郷となっているトルコへぜひお越しください」。
トルコからの手紙には日本競馬への祝福の言葉と、ヴィクトワールピサ、日本馬へのリスペクトがつづられている。