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カーインライジングはジ・エベレストに直行直帰、豪州遠征は1走のみで打ち止め

2025年07月09日 13:00

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 豪州のG1ジ・エベレスト(10月18日)に遠征を予定している香港の最強スプリンター、カーインライジングについて同馬を管理するD.ヘイズ調教師が計画に言及し、地元メディアの『サウスチャイナモーニングポスト』(電子版)が報じた。

 9月のハンデ戦で2024/2025シーズンを開始したカーインライジングは、年明けからセンテナリースプリントカップ、クイーンズシルバージュビリーカップ、チェアマンズスプリントプライズの香港スピードシリーズを完全制覇するなど8連勝でシーズンを終了。シリーズ制覇で500万香港ドル(約9200万円)のボーナスを獲得する一方、チェアマンズSPで2着に下したサトノレーヴが英ロイヤルアスコット開催のクイーンエリザベス2世ジュビリーステークスでも2着に好走したことで、国際的評価をさらに高めることになった。

 仮にカーインライジングが賞金総額2000万豪ドル(約19億1500万円)のジ・エベレストに勝利して豪州で続戦した場合、賞金総額300万豪ドル(約2億9000万円)を超えるG1チャンピオンスプリント(フレミントン競馬場)か、ジ・エベレストの覇者に100万豪ドル(約9600万円)のボーナスが設定されているG3ラッセルボールディングステークス(ローズヒルガーデンズ競馬場)でさらなる賞金獲得を狙う選択肢もある。

 しかし、ヘイズ師は「カーインライジングはジ・エベレストの1走だけにしようと決定したんだ。その後、オーナーたちは香港に集中したがっている」「オーストラリアの大金の誘惑から逃れる。彼が勝とうが負けようが、あるいは回避しようが、レースが終われば帰国すると決めたんだ」と決定事項であることを明かした。

 ヘイズ師は出国までのスケジュールにも言及しており、トライアルの内容が良ければ今シーズンと同様に開幕日のハンデ戦(チーフエグゼクティブハンデキャップ)で始動するとコメントしている。