ファクトゥールシュヴァルはサセックスSを見送り、秋の10ハロン戦で仕切り直し
2025年07月16日 13:10

英G1サセックスステークスで2023年に2着、2024年も3着と好走してきたファクトゥールシュヴァルが、今年は三度目の正直を狙うことなく見送ることになった。同馬を共同所有するチームヴェイラー社のB.アーウィンCEOが英競馬メディア『attheraces.com』などに今後の見通しを語った。
ファクトゥールシュヴァルは前走のプリンスオブウェールズステークスで初の10ハロンに挑んだが、レース後にJ.レニエ調教師が激怒するほど消化不良の内容で6着に終わり、10ハロンの適性を査定することができなかった。
アーウィン氏は「ドイツで走らせる予定だったが、アスコットへの遠征で彼はかなり疲れてしまった。しばらく待って、次にどうするか考える」「来月辺りということではなく、適切なレースを見つけるには数カ月を要すかもしれない」と現状は白紙としている。
また、調教施設のあるマルセイユが熱波の影響を受けたこともあり、所有馬3頭の予定を立てられない現状にも触れたアーウィン氏は「秋の何らかまで待たなくてはならないだろう。前走が全く上手く行かなかったし、参考になることがほとんどなかったから、10ハロンのアイデアをあきらめるつもりはなかった」と10ハロン路線にこだわる方針。
「我々としては一戦一戦ということにして、それから冬場は彼が得意にしている中東にまた戻るつもりなんだ」と大まかなプランを明かすにとどまった。