カランダガンがキングジョージでG1連勝、今後はジャパンC遠征も選択肢に
2025年07月27日 09:19

英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝12ハロン)が現地26日にアスコット競馬場で行われ、5頭立ての最後方を進んだ1番人気のカランダガンが、直線で先に抜け出した4番人気カルパナを豪快に差し切った(1馬身差)。
レースは2番人気のヤンブリューゲルが逃げ、差なく外に5番人気のコンティニュアスでA.オブライエン厩舎の2頭が先導。直後の3番手に3番人気のレベルスロマンス、外の4番手にカルパナ、最後方のカランダガンまで4馬身前後の一団となり淡々と流れた。
逃げるヤンブリューゲルが鞍上に促されながら最終コーナーを回ったのに対し、外から進出するカルパナは絶好の手応えで並び掛け、残り2ハロン標識で早くも抜け出していく。しかし、これにぴったりと続くカランダガンが1ハロン余りの追撃から最後の100ヤードで捕らえ、余力十分にリードを開いてゴールを駆け抜けた。
さらに2馬身1/2差の3着争いをレベルスロマンスが制し、これにクビ差及ばずヤンブリューゲルは4着に終わった。
アガ・カーンスタッドが所有するカランダガンは、前走のサンクルー大賞から連勝で2度目のG1制覇。それまではG1で4戦連続の2着と勝ちあぐねていたが、一転の連勝で本格化を印象づけた。また、同馬を管理するF.グラファール調教師は、昨年のゴリアットに続きキングジョージ連覇としている。
英競馬メディア『attheraces.com』によると、グラファール師はカランダガンの今後について「(レース後の)回復を見てみるが、英インターナショナルステークスに登録しているし、あそこに戻るのもいいだろう。彼を10ハロンに戻すのは問題ないけどオーナーと相談するよ」と、昨年2着だった英インターナショナルSに出走する可能性を示唆。
さらに、カランダガンの適距離は12ハロンとして「シーズン終盤にジャパンカップへ行くこともあり得るが、他にも大きなターゲットはある」と、ジャパンCが選択肢の一つであることを明かしている。