独G1ダルマイヤー大賞、英国から遠征の3歳馬トルネードアラートが制す
2025年07月28日 13:50

現地27日、独ミュンヘン競馬場で独G1ダルマイヤー大賞(芝2000m)が行われ、イギリスから遠征してきたトルネードアラートが古馬を相手にG1初制覇を達成した。
外枠から出たトルネードアラートは最初のコーナーまでに2番手の好位を確保。向こう正面でいったん3番手に下がったが、最後の直線では馬場の中央寄りへ持ち出してすぐに先頭に立つ。
そこへさらに外から古馬のマップオブスターズが伸びてきたが、トルネードアラートは最後まで並ばせることなく2馬身半差の勝利を収めた。さらに1馬身1/4差の3着は地元の3歳馬ラツィオが続いた。
S.ビン・スルール厩舎のトルネードアラートはトゥーダーンホット産駒のゴドルフィン所有馬。英2000ギニー4着、英ダービー6着とクラシックでは人気薄ながら善戦し、ロイヤルアスコット開催での英G3ハンプトンコートステークスは2着。今回は初の海外遠征で2歳未勝利戦以来の白星がG1初勝利となった。
半兄のジャストファイン(父シーザスターズ)は豪G1ザメトロポリタン勝ち馬で、近親には米G1ブリーダーズカップマイルを制したマスターオブザシーズ、豪G1を4勝のカスカディアン、カナダG1サマーステークス勝ちのアルバーなどがいる。
英競馬メディア『At The Races』によると、ビン・スルール調教師は「重馬場を走った経験はなかったが、よく対応してくれた」とトルネードアラートを称賛。同馬は8月のG1英インターナショナルステークスと英G2セレブレイションマイルに登録しているが、同師は今後については「レース後の回復具合を見てから判断する」とし、「彼には十分なスピードがあるが、現時点では10ハロンがベストだと思う」と語った。