ユーロンがトリニティカレッジを購買、登録あるコックスプレートへ布石か
2025年08月06日 12:55

豪州を拠点に競馬事業を展開中のユーロンインベストメンツが、ロイヤルアスコット開催のG3ハンプトンコートステークス勝ちなどA.オブライエン厩舎で活躍していたトリニティカレッジを購買。豪州のC.ウォーラー厩舎へ移籍させることが英競馬メディア『racingpost.com』などの報道により明らかとなった。
トリニティカレッジはキーファーズの松島正昭代表が英ダービーを目指してクールモアと2歳時から共有していたものの出走ならず。ハンプトンコートSの頃にはクールモアの所有に移り、7月のG1パリ大賞では短アタマ差の2着に惜敗するなど将来を嘱望されていた。
また、ユーロンは豪州のC.マー厩舎に所属させてロイヤルアスコット開催に参戦させたカールスパクラーを、英国のJ&T.ゴスデン厩舎へ移籍させた。
この件についてはユーロンのS.フェアグレイCOOが豪ラジオ局『RSN927』の番組内で「カールスパクラーは(7月30日のサセックスステークスから)回復もOKだが、現時点ではヨーロッパに置いておくことになると思う。コックスプレートに連れて行くプランだったが、彼を(欧州に)残して少し順応させ、どうなるか見たいと思う」と話した内容を引用している。
カールスパクラーはアメリカのC.ブラウン厩舎でメーカーズマイルステークスなどG1を3勝し、ユーロンが購買して豪州のC.マー厩舎に移籍。当初はコックスプレートが目標とされていた。『racingpost.com』はヴィアシスティーナを欧州から移籍させて今や豪州最強へと飛躍させたユーロンが、10月25日のコックスプレートに登録のあるトリニティカレッジを手に入れたことで、今後の戦略に影響したことを示唆している。