グラスワンダー訃報は海外でも話題に、活躍馬モーリスの祖父
2025年08月09日 11:30

現役時代に日本でG1を4勝し、種牡馬として後世に血を繋いだ名馬グラスワンダーが8日に30歳で死亡した。この訃報は競馬メディア『Thoroughbred Daily News』でも報じられている。
グラスワンダーはロベルト系シルヴァーホーク産駒の外国産馬として日本でデビュー。1997年に無傷の4連勝でG1朝日杯3歳ステークス(現・朝日杯フューチュリティステークス)を制して2歳王者に輝いた。3歳時は故障に苦しみつつも年末のG1有馬記念で復活勝利。4歳でも宝塚記念と有馬記念を制すなど、通算15戦9勝の成績を残した。
種牡馬としてはジャパンカップを勝ったスクリーンヒーロー、宝塚記念を親子制覇したアーネストリーなどを輩出した。さらにスクリーンヒーローは香港でG1を3勝したモーリスの父となり、そのモーリスは日本国内だけでなくシャトル種牡馬としても成功。オーストラリアで複数の重賞勝ち馬を送り出している。
繋養先だったビッグレッドファームは「種牡馬としても複数頭のG1ホースを送り出し、その産駒スクリーンヒーローからも、モーリスをはじめ後継種牡馬が現れているなど、これからも血統表の中で輝き続けてくれることと思います」と感謝と哀悼の意を表した。