愛2歳G1フェニックスSは波乱、パワーブルーが圧倒的人気のトゥルーラブを完封
2025年08月10日 10:01

愛2歳G1フェニックスステークス(セン馬不可、芝6ハロン)がカラ競馬場で現地9日に行われ、好発から他の4頭を先導した3番人気のパワーブルーが残り2ハロンを前にスパートすると、背後から食い下がる単勝1.2倍の1番人気トゥルーラブを突き放して完勝した(1馬身1/2差)。
ゲートを決めたパワーブルーは同馬主のドゥブロンクス(5番人気)を制してハナを切る。後手を踏んだ2番人気のプエルトリコが押し上げて横づけし、その直後をトゥルーラブが追走。4番人気のグリーンセンスが最後方から続いた。
パワーブルーが残り2ハロン標識を前に仕掛けられるとプエルトリコはついていけなくなり、代わってトゥルーラブが追撃。最後の1ハロンでは半馬身まで迫ったが、そこからパワーブルーが突き放して決着をつけた。さらに1馬身3/4差の3着争いをグリーンセンスが制している。
パワーブルーはA.マレー調教師が管理するスペースブルース産駒の牡馬でアモレーシングの所有。3月16日にカラ競馬場の芝5ハロンでデビュー勝ち後は3戦目のG3マーブルヒルステークス(2着)、4戦目のG2コヴェントリーステークス(5着)、前走のG2レイルウェイステークスではトゥルーラブの3着と白星がなかったが、6戦目での重賞初制覇がビッグタイトルとなった。
パワーブルーを勝利に導いたD.イーガン騎手は英競馬メディア『racingtv.com』に対し「ゲートを出て1番人気(トゥルーラブ)が左側にいたのは良かった。彼女を見続けていたんだ。彼を正面の位置に置くこともできたけど、彼は競るのが好きだから戦う相手になるよう角度をつけたんだ。それがカギだった」と勝因を語っている。