英国のアスコット競馬場で行われている騎手招待競走「シャーガーC」の第4戦、シャーガーCスプリント（芝直線1200メートル）でアジア選抜の一員として参加している日本の坂井瑠星騎手（28＝矢作）がアスコット競馬場初勝利、自身の英国初勝利を挙げた。同騎手は1番人気のプリンスオブインディアに騎乗。見事に先頭でゴールを駆け抜けると、馬場から引きあげるときには馬上で日の丸を受け取り、それを高々と掲げた。パレードリングでは日の丸を身にまとい、場内の歓声に応えている。

　アスコット競馬場の公式ニュースはレース後の坂井騎手のコメントを紹介。同騎手は「馬がとても強かったです。アスコット競馬場で初めて勝利を挙げることができてうれしいです。英国初勝利です。アスコットで騎乗する夢がかないました。アスコットを愛してます。すべての人、調教師、馬に感謝しています」と語っている。

　また、プリンスオブインディアを管理するマルコ・ボッティ調教師は坂井騎手を大絶賛だ。「海外からやってくる騎手にとっては大変なことです。彼らは英国の馬を知りません。でも、リュウセイはレース前に言ってたんだ。『この馬のレース映像を見ました。いい瞬発力があると思う』って。描いたプラン通りではなかったかもしれないが、彼が勝つことができて本当に良かった。将来が楽しみなジョッキーですよ」と同騎手との会話を明かし、研究熱心さをたたえ、その将来性を語っている。

出典：日刊スポーツ