モーリスドゲスト賞は波乱の決着、ブービー人気サジールがラザットの連覇阻止
2025年08月11日 12:40

現地10日、仏ドーヴィル競馬場でG1モーリスドゲスト賞(芝1300m)が行われ、ブービー人気だったO.マーフィー騎乗のサジールが、連覇を狙っていた1番人気のラザットらに快勝する番狂わせを起こした。
シャドウオブライトとトリバリストが出走を取り消して9頭立てとなったレースはラザットがハナを切り、サジールは最後方からに。残り400メートル付近でいったんラザットがポジションを下げたのと入れ替わるようにサジールが馬場の中央寄りから進出して先頭に立つ。
ラザットも再び脚を伸ばして懸命に追いすがったが、サジールは1馬身3/4差を付けてゴール。ラザットは追い上げてきた3歳馬ウッドショーナとの2着争いをアタマ差で制するのが精いっぱいだった。
A.ファーブル厩舎のサジールはメイクビリーヴ産駒の4歳馬。4月の英G3アバーナントステークスで重賞2勝目を挙げており、今回がG1初制覇となった。英競馬メディア『At The Races』によると、ファーブル調教師は「父のように、フォレ賞こそが彼の進むべき道」と語り、メイクビリーヴとの親子制覇がかかる凱旋門賞ウィークの仏G1フォレ賞を目指す意向を示した。