ロスアンゼルスが愛G3ロイヤルホイップSで不覚、勝ち馬は愛チャンピオンSへ意欲
2025年08月17日 10:32

愛G3ロイヤルホイップステークス(3歳以上、芝10ハロン)が現地16日にカラ競馬場で行われ、単勝1.6倍の人気を集めたロスアンゼルスが6頭立ての4番手を追走すると、そのまま前の3頭をかわせずに勝ち馬から3馬身差の4着に敗れる波乱の結果となった。
好発のロスアンゼルスは先頭から3馬身ほどの4番手に落ち着くと、手応え良く迎えた直線では外から前の3頭を射程圏に入れる。しかし、1馬身圏内に近づいた残り2ハロンから伸び切れず、3番手から内ラチ沿いをこじ開けるように伸びた2番人気のザーランに突き放されて万事休した。
2馬身差の2着に勝ち馬のペースメーカーで単勝301倍のタンガプーアが逃げ粘り、さらに1/2馬身差の3着には2番手からゲイレンが流れ込んだ。
1着のザーランはナイトオブサンダー産駒の3歳牡馬で、2着馬ともどもJ.ムルタ調教師が管理するアガ・カーンスタッドの自家生産馬。今年4月にデビューして5月の2戦目に勝ち上がると続くリステッドも連勝し、4戦目の前走は重賞初挑戦のG2キングエドワード7世ステークスで2着だった。
ムルタ師は英競馬メディア『racingtv.com』に対して「今日は我々の現在地を知りたかったんだ。ベン(コーエン騎手)が隙間に入って一気に抜ける勇敢なルートを行ってくれた」と直線半ばまでふさがっていた進路からザーランを勝利に導いた鞍上を称賛。「まだ誰とも話をしていないけど、アイリッシュチャンピオンステークスに行けたらね。今日はテストだった」とG1挑戦に意欲を見せている。