カナダ版ダービーはマンセッティが逃げ切り、アタード師は直近4年で3勝目
2025年08月20日 12:45

カナダのダービーに相当するキングズプレート(カナダ産3歳馬限定、オールウェザー10ハロン)が現地16日にウッドバイン競馬場で13頭により争われ、9番人気のマンセッティが最内枠を利してハナに立つと、第3コーナーからピッチを上げて直線早々に4馬身ほどのリードを築き、後方から追い込む3番人気トムズマジックを2馬身1/2差と寄せつけず逃げ切った。
1番人気のノトーリアスは中団追走も勝ち馬がペースアップした第3コーナーから追撃に手間取り、さらに2馬身差の3着まで。2番人気のノータイムも好位から突き放されて9着に沈んだ。
マンセッティはコレクテッド(父シティジップ)産駒の牡馬でK.アタード調教師の管理。昨年9月にウッドバイン競馬場のAW6ハロンで勝ち上がってからは1戦ごとに白星を挙げ、7戦目の前走はG3マリンステークスで重賞初挑戦、初制覇を飾っていた。キングズプレート連覇で通算3勝目のアタード師は、その全てを2022年以降に挙げている。
米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、マンセッティは今回のメンバーで唯一の重賞勝ち馬だったが、経験した中でマリンSでの8.5ハロンが最長だったため距離が不安視されていた。しかし、アタード師は「3歳シーズンのためにウッドバインに戻ってきたら、2歳の頃とは本当に変わっていたんだ。振る舞いが別物になっていた」と精神面の成長を勝因に挙げている。
カナダ三冠戦は9月9日のプリンスオブウェールズステークス(フォートエリー競馬場、ダート9.5ハロン)、同28日のブリーダーズステークス(ウッドバイン競馬場、芝10ハロン)へと続いていく。