G1昇格のシティオブヨークS、ネバーソーブレーブがゴール前の混戦を制す
2025年08月24日 09:04

今年からG1に昇格したシティオブヨークステークス(3歳以上、芝7ハロン)が現地23日に英ヨーク競馬場で行われ、2番人気のネバーソーブレーブが序盤の後方から残り1ハロンで先頭に立つと、追いすがる5番人気レイクフォレストを振り切った(1/2馬身差)。
ネバーソーブレーブはゲートがやや遅く後方からのレースとなるも、コーナーワークを利して馬群の中団に巻き返す。長い直線では各馬の仕掛けに応じて残り2ハロン標識を前にスパートすると、馬場の中央から外ラチ方向へ傾きながら最後の1ハロンで先頭に抜け出し、3頭一線で追い上げる後続の追撃を振り切った。
勝ち馬の直後を追走したレイクフォレストは仕掛け所でもたつき前が壁になるも、外ラチ側に回り込んでしぶとく巻き返し、勝ち馬の直前から粘り込むマラノアチャーリー(3番人気タイ)を際どく差し切り(アタマ差)。1番人気のロザリオンは勝ち馬の1列後方から差し切る勢いで伸びたものの、ゴール前で脚勢が鈍りさらにアタマ差の4着に敗れた。
A.ボールディング調教師が管理するネバーソーブレーブは、ノーネイネバー(父スキャットダディ)産駒の4歳セン馬で今回がG1初挑戦。ハンデ戦中心の歩みから前走のG2サマーマイルステークスで重賞初制覇を飾ったばかりでもあり、これでロイヤルアスコット開催のバッキンガムパレスステークス(ハンデ戦)から3連勝としている。
英競馬メディア『attheraces.com』によると、馬主(S.スハイル氏)のレーシングマネージャー、P.ロビンソン氏は「彼はタフだった。彼があらゆるものと戦っているように見えたから、先頭に立った時にはかなり自信を持てた。彼がマイルをこなすのは分かっている。進み続けるのは分かっているから、7ハロンで接戦になれば追加のボーナスさ」と快勝劇を振り返った。
なお、ロビンソン氏はネバーソーブレーブの次戦を英チャンピオンズデーのG1クイーンエリザベス2世ステークスと示唆。大手ブックメーカー『コーラル』は前売り人気を17倍から11倍にカットしている。