米G1トラヴァーズS、ソヴリンティが直線独走の大差勝ち
2025年08月24日 15:08

「真夏のダービー」こと米G1トラヴァーズステークス(3歳、ダート10ハロン)が現地23日にサラトガ競馬場で行われ、単勝1.3倍の人気を集めたソヴリンティが序盤の最後方から第3コーナーで進出すると、2着の4番人気ブラケットバスターに10馬身差をつけて圧勝した。
出走5頭が一団で進んだレースは先頭に2番人気マグニテュード、2番手にブラケットバスターがつけ、ソヴリンティは3馬身圏内の最後方で向正面の中間点を通過。第3コーナーからブラケットバスターがマグニテュードをかわして先頭を奪うとソヴリンティも追撃し、直線半ばを迎えるまでにねじ伏せて楽々と10馬身差を開いた。マグニテュードはさらに10馬身3/4差の3着に敗れている。
ソヴリンティは前走のG2ジムダンディステークスを含む重賞4連勝(6勝目)で通算3度目のG1勝ち。ケンタッキーダービーとベルモントステークス、トラヴァーズSを制したのは1995年のサンダーガルチ以来、30年ぶりとなった。
ニューヨーク競馬協会(NYRA)の公式サイトは、トラヴァーズSを念願の初制覇としたW.モット調教師のコメントを紹介。同師は「これを待ち望んでいたんだ」「バケットリストには2、3の勝ちたいレースがあって、メットマイルはコディーズウィッシュで手に入れたが、トラヴァーズが残っていた。今や、帰ってきてこれを繰り返すよう挑戦するだけになった。それらは最も重要なレースなんだ。ニューヨークが拠点の私にとって、ケンタッキーダービーはグレートだったが、トラヴァーズこそ勝つべき最たるレースだと思っている。成し遂げて心から満足しているよ」と喜びに浸っている。
なお、ソヴリンティを所有するゴドルフィンUSAのM.バナハン氏は、今後についてブリーダーズカップクラシックへ直行する可能性を示唆した。