現地24日、仏ドーヴィル競馬場でG1モルニー賞（2歳、芝1200m）が行われ、紅一点のヴェネチアンサンが1番人気の評判馬グスタードとの接戦を制した。

　6頭立ての後方2番手に控えてグスタードをマークする形となったヴェネチアンサンは、各馬が横一線となった勝負どころでワイズアプローチと共に抜け出して先頭争いに。ゴール寸前でワイズアプローチを振り切ったところでグスタードの強襲を受けたが、短クビ差で凌ぎ切った。

　K.バーク厩舎のヴェネチアンサンはスターマン産駒。デビュー戦から無傷の4連勝、2戦目から重賞3連勝でG1初制覇まで登り詰めた。この勝利を受け、大手ブックメーカー『コーラル』は来年の英1000ギニーでの前売りオッズを7倍の1番人気に設定した。

　英競馬メディア『At The Races』によると、バーク調教師は次走の予定として7ハロンに初挑戦となる愛G1モイグレアスタッドステークスを挙げ、「彼女が7ハロンをこなせないとしたら驚きだ。正直なところ、私は7ハロンの方が得意だと思っていた」と距離克服に自信を見せている。