5歳デビューのバラキエルが豪G1モイアSを快勝、陣営はジ・エベレストへ意欲
2025年09月07日 10:50

豪G1モイアステークス(3歳以上、芝1000m)が現地6日にムーニーバレー競馬場で14頭により争われ、中団馬群の中を追走した3番人気のバラキエルが前方から先に抜け出したアラバマラス(4番人気タイ)とアラビアンサマー(7番人気)の間を割って混戦を制した。
バラキエルは序盤の先行争いで好位の一角から控え、前後左右に馬を置く馬群の真ん中を追走。最終コーナーでは外から寄られて姿勢を崩しかけるも、これを堪えて約170mの直線に突入すると、直前から外を伸びるアラバマラスとラチ際を突くアラビアンサマーとの間にあるわずかなスペースに飛び込んで差し切った(0.46馬身差)。
外のアラバマラスがアラビアンサマーとの2着争いを0.1馬身差で制し、1番人気のスカイバードは勝ち馬の1列後ろでラチ沿いを追走するも、直線では進路がなく6着に敗れた。
バラキエルはL&T.コーステンス&W.ラーキン調教師が管理するスニッツェル産駒の7歳セン馬。腱の負傷により5歳終盤の2024年5月までデビューが遅れたものの4連勝(5戦)し、6歳の昨シーズンは10月にG2マクエウェンステークスで重賞初制覇を飾るなど、今回のG1初制覇(重賞2勝目)で通算12戦8勝とした。
T.コーステンス師は豪競馬メディア『racing.com』に対し、バラキエルの次走を「マニカト(ステークス)に連れていく」と明言。「大きなチャンスがあると思う。その後にシドニーからジ・エベレストに呼んでもらえれば」と意欲を見せている。