英G1スプリントCは外枠勢が上位独占、3歳馬のビッグモジョが快勝
2025年09月07日 10:53

英G1スプリントカップ(3歳以上、芝6ハロン)が現地6日にヘイドック競馬場で行われ、ビッグモジョ(6番人気タイ)が外目の枠からラチに近い位置を先行して最後の100ヤードから抜け出すと、2着争いのカインドオブブルー(4番人気タイ)に1馬身1/4差をつけて快勝した。
外から4頭目の枠で発馬を決めたビッグモジョはすぐに外ラチ方向へ寄っていき、馬場の中から外へ広がったまま進む集団の2、3列目を追走。残り2ハロン標識で直前の逃げ馬を射程圏に入れると、そのまま外ラチ沿いをスムーズに伸びて抜け出した。
さらに外枠のカインドオブブルーは勝ち馬の後ろで追い出しを待たされ、並走から内に切り替えて追い上げる10番人気フローラオブバミューダとの争いに先着して2年連続の2着(ハナ差)。これら2頭と同じワスナンレーシングの所有で圧倒的人気のラザットは馬場の中央寄りを先行するも最後に伸び切れず5着に敗れた。
ビッグモジョはM.アップルビー調教師が管理するモハーザー(父ショーケーシング)産駒の3歳牡馬。2歳の昨年はブリーダーズカップジュベナイルターフスプリントに遠征して4着があり、3歳の今年は4月末に始動戦のG3コモンウェルスカップトライアルステークスで重賞2勝目を挙げた。また7月のジュライカップではクビ差の2着に善戦している。
共同オーナーのP.ティーズデール氏は英競馬メディア『attheraces.com』などに対して「去年はブリーダーズカップで4着だったから戻ることを恐れたりしない。彼は5ハロンでも6ハロンでも同じくらい得意で、去年はデルマー(の馬場)を本当に上手くこなしていた」「アスコットのチャンピオンズデーに登録してあるし、アベイド(ロンシャン)賞もあり得る。今日はまず楽しんで、それから考えるとするよ」と今後についてコメントしている。