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スカンジナビアが英セントレジャーを完勝、オブライエン師はメルボルンC遠征を示唆

2025年09月14日 11:55

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 英クラシック最終戦のG1セントレジャー(3歳、セン馬不可、芝14.5ハロン)がドンカスター競馬場で現地13日に行われ、T.マーカンド騎乗の1番人気スカンジナビアが2番手追走から残り3ハロンで先頭をうかがうと、次々と襲い掛かる後続に譲らず2着のラヒエッブ(5番人気)をクビ差に退けた。

 レースは2番人気の英・愛ダービー馬ランボーンが逃げて差なくスカンジナビアが続き、その後ろで4番人気のステイトゥルーと3番人気のカルマーズが並走するような形。前後6馬身ほどの隊形で4.5ハロンの長い直線に向かい、残り3ハロン付近からランボーンとスカンジナビア、カルマーズが並んでスパート態勢に入った。

 真ん中のスカンジナビアは2ハロン標識で半馬身ほど前に出るも、内のランボーンが抵抗。外のカルマーズが脱落すると代わって大外からステイトゥルーが接近し、A.オブライエン厩舎の3頭が並ぶ。最後の1ハロンではランボーンの脚勢が鈍り、ステイトゥルーはなおもスカンジナビアを追撃。そこに最後方でコーナーを回ったラヒエッブが内ラチ沿いを突いて差し込んできたが、気配を感じたスカンジナビアはもうひと伸びしてしのぎ切った。

 1馬身1/4差の3着にステイトゥルーが続き、ランボーンはさらに1馬身1/2差の4着に終わった。

 ジャスティファイ産駒のスカンジナビアは古馬を撃破した前走のグッドウッドカップに続く2度目のG1制覇で、重賞はG3バーレーントロフィーから3連勝(3勝目)としている。

 英競馬メディア『racingpost.com』によると、レースの模様をレパーズタウン競馬場で見守ったオブライエン師は「馬場が少し柔らかくなったのは心配だった」「彼は馬場が良いほど走ってくれる」とコメント。「遠征可能かどうかスキャン検査をしなければならないけど、大きなチャンスがあるし馬主たちも行きたいのではないかな」とメルボルンカップ遠征に前向きな考えを明かした。