現地14日、愛カラ競馬場でG1モイグレアスタッドステークス（2歳牝馬、芝7ハロン）が行われ、R.ウィーラン騎乗の3番人気プリサイスが評判馬たちを下してG1初制覇を果たした。

　レースは重賞2連勝中の1番人気コンポージングが逃げ、デビュー4連勝で仏G1モルニー賞を制した2番人気のヴェネチアンサンは5番手。その外にプリサイスが並ぶ隊列となる。勝負どころで各馬が追い出すと、まずは2番手から伏兵ビューティファイがコンポージングに並びかけて競り落とし、そこへ外からプリサイスが襲い掛かって並ぶ間もなく差し切った。

　2着には3/4馬身差でビューティファイが続いてA.オブライエン厩舎のワンツーフィニッシュ。3頭出しだったオブライエン厩舎のエース格だったコンポージングは、直線で馬群に包まれて仕掛けが遅れたヴェネチアンサンにもかわされて4着に終わった。

　スタースパングルドバナー産駒のプリサイスは、前走の英G3プレステージフィリーズステークスで重賞初制覇。デビュー2戦目からの3連勝でG1制覇とした。おじには愛ダービー2着のキングフィッシャー（父ガリレオ）がいる。

　今回の勝利を受け、大手ブックメーカー『パディパワー』は来年の英1000ギニーでのプリサイスのオッズを34倍から11倍にカット。英オークスでは15倍に設定した。