現地27日、米サンタアニタパーク競馬場でG1グッドウッドステークス（旧カリフォルニアクラウンステークス、ダート9ハロン）が行われ、M.スミス騎乗のネバダビーチが圧倒的な1番人気に推されていた昨年のG1ブリーダーズカップダートマイル覇者フルセラーノを下した。

　レースはフルセラーノがハナを切り、ネバダビーチも向こう正面で差のない2番手まで上がる積極策。第3コーナーからは2頭がほぼ横並びの一騎打ちとなり、直線での競り合いで前に出たネバダビーチが1馬身半差の勝利を収めた。

　B.バファート厩舎のネバダビーチはオマハビーチ産駒の3歳馬。前走でリステッドのロスアラミトスダービーを4馬身1/4差で圧勝しており、重賞初挑戦だった今回も実績馬を相手に勝利を収めて通算4戦3勝とした。

　米競馬メディア『Daily Racing Form』によると、バファート調教師はG1ブリーダーズカップクラシックについては「考える」と参戦の可能性を示唆。テン乗りだったスミス騎手は「ボブ（バファート調教師）がどこを走らせるにせよ、次も私を乗せてくれると嬉しいね」と語った。

　一方、フルセラーノに騎乗したJ.へルナンデス騎手にとっては、デビューから3戦全て手綱を取ってきたお手馬のネバダビーチにG1勝利を阻まれる辛い敗戦に。それでも「私の馬は持てる全てを出し尽くしてくれた」とフルセラーノを労っていた。