現地4日、米キーンランド競馬場でG1クールモアターフマイル（芝8ハロン）が行われ、 I.オルティスJr.騎乗のレトリカルが先行抜け出しからG1初勝利を収めた。

　前3頭からやや離れた4番手につけたレトリカルは5番手以下とも離れた位置取りとなり、直線に入ると先行勢の外からスパート。残り1ハロン付近で先頭に立つと、並んで追い上げてきたプログラムトレーディンとブリリアントベルティを尻目に3/4馬身差をつけて押し切った。

　2着争いはプログラムトレーディングがクビ差で先着。8月の英G2セレブレイションマイル勝ちから臨んだジョンキルは4着、仏G1ジャックルマロワ賞を制したディエゴヴェラスケスは5着、仏G1ジャンプラ賞勝ち馬ウッドショーナは最下位の11着と欧州勢は勝ち負けに加われなかった。

　W.ウォルデン厩舎のレトリカルはノットディスタイム産駒の4歳セン馬。今年に入ってから負けなしの4連勝で一気にG1馬へと登り詰めた。米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、嬉しいG1初制覇を果たしたウォルデン調教師は優先出走権を獲得した11月のG1ブリーダーズカップマイルに向かう意向を明らかにしている。