前走で評価落としたゲワン、英2歳G1デューハーストSで巻き返し
2025年10月12日 06:40

英2歳G1デューハーストステークス(セン馬不可、芝7ハロン)が現地11日にニューマーケット競馬場で行われ、抜群のスタートから先行した6番人気のゲワンが残り2ハロン付近で抜け出すと、背後から追いすがる1番人気グスタードに3/4馬身差をつけて押し切った。
抜群のゲートを決めたゲワンはパシフィックアベニュー(7番人気タイ)を先に行かせて2列目に控え、三つに分かれた集団の真ん中で先行する。グスタードと2番人気のディスタントストームは外ラチ側の集団で全体の3、4列目に構えた。
残り3ハロン付近から集団の境が無くなりはじめると、徐々に位置を上げていたゲワンが2ハロン標識を合図にスパート。その後ろに切り替えていたグスタード、外ラチ沿いからディスタントストームが追撃したが、ゲワンはもたれるように外ラチ側へ寄るともうひと伸びして押し切った。
グスタードから1馬身1/2差の3着にディスタントストームが続き、3番人気のザヴァテリは中盤までグスタードと並走も4着に終わった。
ゲワンはA.ボールディング調教師が管理するナイトオブサンダー産駒の牡馬で、7月18日にニューベリー競馬場の芝7ハロンでデビュー勝ち。2戦目にG3エイコムステークスで重賞初制覇を飾り、3戦目の前走はG2シャンペンステークスで1番人気に推されるも初黒星(4着)を喫していた。
ボールディング師は2022年にシャルディーンでデューハーストSを制しており、同馬はエイコムSからシャンペンS、そして翌春の英2000ギニーも勝っている。英競馬メディア『attheraces.com』によると、ボールディング師は「彼はシャルディーンに非常に似ているが、違うとすればドンカスター(シャンペンS)で勝っていないことくらいだ。彼らは同じルートを辿っている」「ドンカスターの走りを酌量できるなら、エイコムSの確かな内容からもチャンスはあった」と低評価を覆す勝利に安堵していた。