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ハーフユアーズが豪G1コーフィールドCを完勝、J.メルハムは女性騎手で史上初制覇

2025年10月19日 10:30

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 豪G1コーフィールドカップ(3歳以上、芝2400m)が現地18日にコーフィールド競馬場で行われ、中団馬群の中を追走した1番人気のハーフユアーズが最終コーナーで外に持ち出すと、道中5番手から抜け出しを図る最低18番人気のリバーオブスターズを差し切って快勝した(0.46馬身差)。

 2番枠のハーフユアーズはゲートを決めると徐々に中団まで控え、離して単騎逃げの7番人気アデレードリバーから15馬身ほどの位置で中間点を通過。最終コーナーに向かって馬群が凝縮すると外に切り替えながら直線に入り、内目をロスなく立ち回ったリバーオブスターズを残り100mで抜き去った。

 さらに1馬身差の3着には昨年9着のヴァリアントキング(10番人気タイ)が最終コーナーの最後方から内を捌いて追い込み、日本から遠征したゴールデンスナップ(8番人気)は勝ち馬の1列後ろを追走するも、大外枠から終始馬群の外を回らされるロスもあって14着と見せ場を作れなかった。

 ハーフユアーズはT&C.マカヴォイ調教師が管理するセントジーン(父テオフィロ)産駒の5歳セン馬でG1初制覇。重賞初挑戦だった前々走のG3ナチュラリズムステークスを勝って優先出走権を手に入れ、前走のG1ターンブルステークス(4着)から臨んでいた。

 この勝利により、ハーフユアーズを勝利に導いたJ.メルハム(旧姓カー)騎手は、女性騎手として初のコーフィールドC制覇を達成。豪競馬メディア『racing.com』は、メルハム騎手が馬上インタビューで「コーフィールドCというだけで涙が出そうになるわ。G1は17勝目で信じられないキャリアだけど、メジャー(タイトル)には縁がなかったし、1つ勝ちたかったの」「あと3つは勝ちたいかな。メルボルンカップは勝てるかもしれない。この馬は距離をこなせるわ!」と声を弾ませる様子を報じている。

 なお、JRA公式サイトではゴールデンスナップ陣営のコメントを紹介しており、田中克典調教師は「人馬ともに良く頑張って走ってくれたと思います。1コーナーの入りは良く、ジョッキーがうまく対応してくれました。馬場が見た目以上にタフで、最後は進みにくくなってしまいました。馬場はこなせると思っていたのですが、思っていた以上にフィットしませんでした」と振り返っている。