G1英チャンピオンSはカランダガンが完勝、陣営は次戦でジャパンC参戦を明言
2025年10月19日 10:35

G1英チャンピオンステークス(3歳以上、芝10ハロン)が現地18日にアスコット競馬場で行われ、後方2番手を追走した2番人気のカランダガンが最後方でマークする1番人気オンブズマンの追撃を2馬身1/4差に封じて完勝した。
3番人気のドラクロワと合わせて三強対決が注目を集めた一戦は、ドラクロワとオンブズマンのペースメーカーがお互い譲らず飛ばし、約4馬身差の3番手にアルマカム(6番人気タイ)が収まって中間点を通過。そこから5馬身ほどの8番手でドラクロワがエコノミクス(4番人気)と並走し、さらに1馬身半から2馬身の間隔でカランダガン、オンブズマンと続いた。
カランダガンとオンブズマンは最終コーナーの手前から進出を始め、直線入口ではドラクロワと3頭の馬体が並ぶ。しかし、ドラクロワは前方の捌きに手間取って後れを取り、その間に外を回ったカランダガンとオンブズマンが加速。直線半ばからカランダガンが徐々に差を広げて押し切った。
さらに1馬身3/4差の3着にアルマカムが粘り込み、これにハナ差及ばず4着でドラクロワはラストランを終えた。
F.グラファール調教師が管理するグレンイーグルス産駒のカランダガンは英チャンピオンSで昨年2着の雪辱を果たすとともに、6月のサンクルー大賞から7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、そして今回とG1レース3連勝。通算6度目の重賞制覇とした。
英競馬メディア『attheraces.com』などによると、アガ・カーンスタッドのフランス担当レーシングマネージャーを務めるN.ラウス氏は、カランダガンの今後について「ジャパンカップに行くわ。私たちはジャパンCの準備(となるレース)を探していて、フランシス(グラファール師)がここでチャンピオンホースにしようと決めたの」と来日を明言。「まず日本へ行って、それからドバイ、そして旅を続けることになるでしょうね」と来年のプランにも言及している。
また、グラファール師は「レース前は戦略がどうなるか見えず非常にストレスを感じたが、上手く行ったしチャンピオンがいれば簡単だ」「去年は内回りコースで彼も内枠だったから、レースがとても戦略的であらゆる物が我々に向かなかった。私は騎手に与えた指示と私自身に非常に腹が立ったが、今なら彼のことを分かっているし、彼もファンタスティックな馬であることを見せてくれた」と会心の勝利に声を弾ませた。