現地15日、豪コーフィールド競馬場で行われたG2サンダウンギニー（3歳、芝1600m）は、単勝1.5倍の圧倒的人気を集めたシーザアリバイが逃げ馬の背後で3番手をキープし、迎えた直線ではラチ沿いに1頭分開いたスペースから突き抜けて完勝した。

　5.75馬身差の2着に最後方から馬群の中を通って勝ち馬のコースに続いたタガロア産駒のタグライン（4番人気タイ）、さらに0.3馬身差の3着には8番人気のトップリワードが逃げ粘り、2番人気のブルマスターは中団の後ろから大きく外を回って6着に終わった。

　シーザアリバイはP.ムーディー＆K.コールマン調教師が管理するサクソンウォリアー（父ディープインパクト）産駒の牝馬。2歳終盤の4月にデビューして2戦目から2連勝すると、4戦目のリステッドでは後にコーフィールドギニーを勝つオータムボーイの2着となり、その後に休養を挟んで10月18日に始動した今季は前走のG3ザヴァニティで重賞初制覇を飾っていた。これで通算7戦4勝（2着2回）としている。

　イングリスのオンラインセールでシーザアリバイを1万豪ドル（約100万円）で購入したオーナーのF.ノフケ氏は、豪競馬メディア『racing.com』に対して「血統が凄く好きだったんだ。日本の種牡馬のサクソンウォリアー産駒で、私はリアルインパクト産駒を持っていた。非常にいい馬だったよ。この馬はよく似たところがあったから買ったのさ」と手に入れた経緯を語っている。