現地23日、12月に開催される香港国際競走の重要な前哨戦となるG2ジョッキークラブマイル（芝1600m）が香港シャティン競馬場で行われ、J.マクドナルド騎乗のギャラクシーパッチが約1年1カ月ぶりの重賞制覇を果たした。

　レースは1番人気のマイウィッシュが4番手付近の好位につけ、2番人気のギャラクシーパッチは後方3番手付近に待機する展開。最終コーナーで馬群が縮まると、ギャラクシーパッチのマクドナルド騎手は外からまくりに出るのではなく、先行勢がひしめく内を突く選択を取る。

　これが見事にハマり、ギャラクシーパッチは直線でぽっかり空いた内ラチ沿いからスルスルと進出。残り150メートル付近で一気に先行勢を差し切り、最後は大外から並んで追い込んできたサンライトパワーとハッピートゥギャザーも振り切った。

　半馬身遅れの2着争いはサンライトパワーに軍配。マイウィッシュは好位から伸び切れず、勝ち馬から1馬身差の4着までだった。

　P.ン厩舎のギャラクシーパッチは2024年6月から同10月にかけてG2シャティントロフィーなど重賞を3連勝。G1では今年1月の香港スチュワーズカップ2着が目立つ程度だったが、久しぶりの重賞制覇で来月のG1香港マイル有力馬に再浮上してきた。

　マクドナルド騎手は「ギャラクシーパッチは本当によくやった。800メートル付近で少し不利があったが、その後は気を取り直していい形でレースに臨んでいた」とコメント。ン調教師は香港マイルでもマクドナルド騎手と騎乗の約束をしていると明かし、「彼を長い間、待っていたんだ。昨季の彼はヴォイッジバブルで忙しかったからね。今回はテン乗りでの勝利。次のレースも楽しみにしている」と語った。