【ジャパンC】「ものすごいストレスに…」カランダガン陣営が欧州メディアに語った〝本音〟
2025年11月28日 12:28
欧州年度代表馬カランダガン(セン4)でジャパンCに挑むフランシス・グラファール調教師が27日、英国の競馬番組の名物司会者ニック・ラック氏の「デイリー・ポッドキャスト」に電話出演し、ジャパンCへ向けた意気込みを語った。
東京競馬場で取材するリズ・プライス氏が「東京競馬場は朝日が輝いていて、美しい天気です。芝コースは素晴らしいコンディションです」と語った後、登場したグラファール師は「状態はとても、とてもいいです。ダートコースがすごく深いので、ルーティーンを少しだけ変えました。芝コースで直線伸ばしましたが、いい動きですし、騎乗者も喜んでいました。追い切り後の息づかいもいいし、肉体的にも精神的にも仕上がっています」とカランダガンの様子を伝えている。
昨年のゴリアット(6着)について問われると、枠順やペースが合わなかったことを挙げ、レース当日の進行がフランスと日本では異なることを紹介。グラファール師は「とても長く歩き、馬たちは長い時間、プレッシャーを掛けられます。カランダガンがレースの前に消耗しないことを願っています。彼は精神力があるし、トップレベルで戦うこともわかっているので」と続けた。
プライス氏が「あなたの言うとおり、(ジャパンCは)とてもスタンドが大きくて、コースも大きい。ものすごいたくさんの観客がいます。コースでスタートする前に1時間半ほど歩かされる」と相づちを打つと、グラファール師は「そうです。レースの1時間40分前に厩舎を出ます。たくさん歩きます。特に最後の部分、スタンドの前で、ゲートの裏で10分ほど歩きます。そこでは雑音と大きなスクリーンの映像が馬にとってはものすごいストレスになります。長い時間待たされます。欧州の馬にとっては間違いなく不利なんです。でも、私たちは挑戦します」と本音を語っている。
これまでにイラプト(15年6着、16年14着)、ゴリアット(24年6着)でジャパンCに挑戦しているグラファール師。カランダガンはセン馬のため、凱旋門賞に出走資格を持たず、早い時期から世界的な大レースであるジャパンC参戦がプランにあったこと、2400メートルで速い馬場が合っていること、秋の最大目標であることをあらためて説明し、ジャパンC制覇への強い思いを語っている。「ジャパンCは勝つのが本当に難しいレースです。日本馬はとても強いし、それを世界で証明しています。ですから、今回は大きな挑戦です。今年、私たちは欧州、それから米国(ゲゾラでBCフィリー&メアターフを勝利)で信じられない年を過ごしてきました。ジャパンCは特別ですね。カランダガンのような世界一のレーティングを連れてきて、本当に大きな挑戦です」と意気込みを語っている。
