カランダガンがジャパンCをレコード勝ち、外国馬の優勝は20年ぶり
2025年12月01日 14:25
現地30日、東京競馬場でG1ジャパンカップ(芝2400m)が行われ、フランスから参戦したカランダガンが外国馬としては20年ぶりとなる勝利を手にした。
レースはスタート直後にアドマイヤテラが落馬する波乱で始まり、4番人気のカランダガンは中段の10番手付近に。ほぼ並んで3番人気のダノンデサイル、その少し前に1番人気のマスカレードボールが位置し、2番人気のクロワデュノールは4番手で先行する隊列となる。
直線に入ると大外に持ち出したカランダガンが内のマスカレードボールと馬体を並べて追い上げていき、クロワデュノールらをかわして先頭争い。わずかにカランダガンが前に出たところがゴールだった。
天皇賞(秋)からの連勝を狙っていたマスカレードボールはアタマ差の2着。さらに2馬身半差の3着にダノンデサイルが続き、クロワデュノールはさらに1馬身差の4着だった。
F.グラファール厩舎が管理するカランダガンはグレンイーグルス産駒の4歳セン馬でアガ・カーンスタッドの所有。今年は4月のG1ドバイシーマクラシックでダノンデサイルの2着に敗れたものの、6月以降はサンクルー大賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、英チャンピオンステークスとG1を3連勝して欧州年度代表馬に選出されていた。
ジャパンカップの外国馬勝利は2005年のアルカセット以来で20年ぶり。勝ちタイムの2分20秒3はレコードタイムで、上がり3ハロン33秒2は出走馬で最速だった。アガ・カーンスタッドのフランス担当マネージャーを務めるN.ラウス氏は「信じられないほど素晴らしいレースだった」「1.5マイルのレースとしては史上最速だったと聞いている。アーモンドアイ(18年と20年のジャパンC優勝馬)の記録を更新したようだ」とコメント。
今後については12月のG1香港ヴァーズは回避したうえで、「(来春の)ドバイシーマクラシックはたぶん予定に入れなければならないが、まだ具体的な計画はない」とした。
