エネイブルを勝利に導いたデットーリ騎手「国中のプレッシャーを背負っていた」

2019年07月28日 11:40

 現地27日に行われた英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでクリスタルオーシャンとの死闘を制し、通算9度目のG1勝利を飾ったエネイブル。同馬を勝利に導いたJ.ゴスデン調教師とL.デットーリ騎手が、レースを振り返るとともに今後について語った。

「彼女は欲しい物を全てもっている。思いがけず大外の枠になり、その影響をかなり受けたから、フランキー(デットーリ騎手)は欲しい位置よりかなり下げることになった」とゴスデン師。そのうえで「序盤は(後方で)少し楽をさせ過ぎてしまったかもしれない。(直線では)先頭に出るのが早いかなと思ったが、彼(デットーリ)はそれが必要だと感じていたようだ」と人馬一体の息の合ったレース運びを称賛。「クリスタルオーシャンはあふれんばかりの闘志を見せたし、上位2頭は素晴らしい。彼らがキングジョージを偉大な物にした」と好敵手にも敬意を表した。

 また、デットーリ騎手は「国中のプレッシャーを背負っていた。彼女は2年間負けていないのだからね」「くたくただし、あのようなレースはたくさんだよ。自分のキャリアの中でも一番厳しい叩き合いではないかな」とコメントしている。

 なお、ゴスデン師はエネイブルの次走について「(オーナーのアブドゥラ殿下と)数日かけて決めることになる。ヨークシャーオークスと英インターナショナルステークスに登録済みだから、向かう可能性もあるよ。凱旋門賞まで6週間というのはいいからね」と話している。