英ニューマーケット競馬場で現地15日に行われたリステッドのフェアウェイステークス（3歳、芝10ハロン）を父フランケル、母スノーフェアリーの超良血馬ジョンリーパーが快勝。英ダービー戦線に大きく浮上した。

　5頭立ての後方で折り合いに専念した1番人気のジョンリーパーは、スローペースで逃げる3番人気のタズマンベイを目標に残り3ハロンから動き、粘る相手を残り1ハロンから突き放して1馬身3/4差をつけた。

　ジョンリーパーは昨年9月11日のデビュー戦（4着）のみで2歳戦を終え、4月30日の明け3歳初戦はニューカッスル競馬場のオールウェザー10ハロンで2着に4馬身差をつけて初勝利。この日は芝でも勝利を挙げて通算3戦2勝とした。

　この結果を受けて大手ブックメーカーの『パディパワー』と『ベットフェア』は、英ダービーにおけるジョンリーパーの前売りオッズを17倍から8倍へ、同じく『コーラル』は13倍から9倍へとカットしている。

　母スノーフェアリーも管理したE.ダンロップ調教師は、騎乗したW.ビュイック騎手が悪ふざけとあきれるほどの超スローペースに対し「彼（ジョンリーパー）は元気で経験も浅く少し行きたがったが、レース数をこなしていくことで改善できる」と今後に期待を示し、オーナーの意向が強いことから状態に問題がなければ英ダービーに参戦すると明言している。