無敗の凱旋門賞馬ザルカヴァを育てた名伯楽ロワイエデュプレ師が年内引退へ

2021年09月18日 10:30

 08年の無敗の凱旋門賞馬ザルカヴァを管理したフランスのアラン・ドゥ・ロワイエデュプレ調教師(76)が年内限りで引退することがわかった。レーシングポスト電子版が伝えている。

 フランスで約40年、アガカーン殿下のメイン厩舎を務め、同オーナーの所有馬だけでG1を77勝した名伯楽。凱旋門賞は03年ダラカニ、08年ザルカヴァで2勝を挙げ、パリ大賞を5勝、仏オークス、仏ダービーをそれぞれ6勝。ヴェルメイユ賞はレース史上最多の7勝を挙げている。また、愛オークスや米国のBCターフ、香港、カナダ、イタリア、ドイツ、ドバイなど海外G1も制した実績があり、10年にはフランス調教馬初のメルボルンC(アメリケイン)制覇も果たしている。

 主な管理馬には84年の仏ダービー馬ダルシャーン、03年の欧州年度代表馬ダラカニ、7戦無敗で凱旋門賞を制した名牝ザルカヴァ、英チャンピオンSと香港カップを制したプライド、仏オークスとサンクルー大賞を制したサラフィナ、15年ドバイシーマCで日本馬を破ったドルニヤなど。ジャパンCには97年アスタラバド(6着)、11年シャレータ(7着)で2度参戦している。

 アガカーン・スタッドの公式ホームページはロワイエデュプレ師に代わり、フランシス・グラファール師(ジャパンC参戦のイラプトなどを管理)が今後は中心となっていくことを表明している。

出典:日刊スポーツ