モーリス産駒ヒトツ、豪G1ヴィクトリアダービーを1番人気で快勝!

2021年10月31日 13:21

 豪G1ヴィクトリアダービー(3歳、芝2500m)が現地30日にフレミントン競馬場で16頭により争われ、後方3番手で残り1000m地点を通過したモーリス産駒の1番人気ヒトツが、直線に入ると馬群をこじ開けるようにしてスパート。中団から早め進出で抜け出したアレグロン(3番人気タイ)を残り100mで捕らえ、最後は流す余裕で快勝した(1.75馬身差)。

 さらに2馬身差の3着争いはティーウォーターズ(7番人気タイ)が制している。このレースにはヒトツの他にもモーリス産駒が2頭出走し、クライド(9番人気タイ)は9着、アキヒロ(12番人気)は15着に完敗。また、ニュージーランドの女傑メロディベルの半弟トゥトゥカカ(5番人気)は勝ち馬から9.45馬身差の6着に終わった。

 C.マー&D.ユースタス調教師が管理するヒトツは2月6日のG3ブルーダイヤモンドプレリュードでデビューするも7着に終わり、さらにG1ブルーダイヤモンドステークス(10着)、G2VRCサイアーズプロデュースステークスと2連敗。その後に転厩して9月12日の明け3歳初戦で初勝利を挙げるも、前走はG1コーフィールドギニーで5着に敗れていた。距離経験は前走の1600mまでしかなく、今回は一気の900m延長で大きな変わり身を見せた。

 同日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、コーフィールドギニーから直行でのヴィクトリアダービー制覇は1956年のモンテカルロ以来となる快挙。コックスプレートに続くビッグレース制覇となったJ.アレン騎手は「彼は上手に流れに乗っていたし、私は抜け出す隙間を見つければそれで良かった。外に出てからは見ての通りさ。彼には凄く能力がある。マイルのG1でも十分に通用するはずさ」とヒトツを絶賛している。