豪G1ドンカスターマイル、ミスターブライトサイドがゴール前で一気の逆転劇

2022年04月03日 13:37

 現地2日、豪G1ドンカスターマイル(3歳以上、芝1600m)がランドウィック競馬場で20頭により争われ、C.ウィリアムズ騎乗のミスターブライトサイド(6番人気タイ)が好位の後ろから直線で末脚を炸裂させ、道中並走から先んじた2番人気アイムサンダーストラックを差し切った(0.58馬身差)。

 18番と大外に近い枠順だったミスターブライトサイドだが、発馬を決めて好位の一角に取りつき、内のアイムサンダーストラックと並走。最終コーナーで2番手追走の1番人気フォービドゥンラブが先頭をうかがうと、それを目標にアイムサンダーストラックがスパートする。ミスターブライトサイドは一瞬にして2馬身ほど置かれ、外から進出してきた8番人気タイのアイスバスにもクビほど前に出られたが、残り200mを切ってエンジンに火がつき3頭を一気に逆転した。2着から0.41馬身差の3着にはアイスバスが続いた。

 ミスターブライトサイドはブルバーズ(その父イルーシヴクオリティ)産駒の4歳セン馬で重賞初制覇。昨年7月にデビュー3戦目での初勝利を機に6連勝でリステッドまで勝ち上がり、次戦のG1カンタラステークスで重賞に初挑戦するも1番人気で4着に敗れた。その後もG2ブレーミーステークスとオールスターマイルで一線級相手に4着が続いたが、ハンデが50kgまで軽減された今回でチャンスを生かす形となった。

 同馬を兄弟で共同管理するB&JD.ヘイズ調教師にとってもこれがG1初制覇。同日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、かつてベン師は父のデヴィッド調教師、T.デイバーニッグ調教師と三者で厩舎運営に当たっていたが、「父が香港へ行き、トムともパートナーシップを解消して、ここ数年でいろいろと変わったから、こうした結果を得られたことは我々のチームにとって最も胸躍ることだね」と喜びのコメントを残している。