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【世界の調教師紹介 Vol.37】デヴィッド・ヘイズ

2021年02月17日 15:00

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デヴィッド・ヘイズ調教師は1962年11月22日生まれ。オーストラリア出身。父は、オーストラリア・ヴィクトリア州のメトロポリタン(主要競馬場)におけるリーディングに1977/1978年シーズンから13シーズン続けて輝いた、オーストラリア競馬の殿堂入り調教師のコリン・ヘイズ(通算5333勝)。

長年アシスタントを務めた父の引退を機に厩舎を引き継ぐ形で、1990/1991年シーズンに開業。するといきなり、1990年のG1コックスプレートとジャパンCをベタールースンアップで優勝。その後も1993年にフラールでG1コーフィールドC、1994年にはジューンでG1メルボルンCに優勝するなど快進撃は続き、開業初シーズンから5シーズン続けてヴィクトリア州のメトロポリタンにおけるリーディングに輝いた。

1996年には香港に拠点を移動。ここでも1997/1998年、1998/1999年と2度チャンピオンタイトルを獲得したほか、2002年のG1香港スプリントをオールスリルズトゥー、2003年の香港ダービーを牝馬のエレガントファッションで制するなど活躍した。

2005年にオーストラリアに戻ると、翌年のG1コックスプレートをフィールズオブオマー、G1コーフィールドCをトーキート、G1ゴールデンスリッパーをミスフィンランドで優勝。2006/2007年、2007/2008年と2シーズン続けてヴィクトリア州のメトロポリタンにおけるリーディングタイトルを獲得すると、2008年には父に続いて殿堂入りを果たした。

コーフィールドSを勝利したデヴィッド・ヘイズ氏(左)とトム・デイバーニッグ氏(右)。(Photo by Getty Images)

2014/2015年からは甥のトム・デイバーニッグ、2016/17年からはこれに長男のベンも加わってのパートナーシップで厩舎を運営し、2018/2019年、2019年/2020年シーズンと2シーズン続けてヴィクトリア州のメトロポリタンでリーディングに輝いたが、デイヴィッドが2020/2021年シーズンから香港で再び厩舎を開いたことに伴って、このパートナーシップは2020年7月10日からはトム・デイバーニッグ&ベン・ヘイズ名義となった。



近年のG1勝ち(D.ヘイズ&T.デイバーニッグ及びD&B.ヘイズ&T.デイバーニッグ厩舎名義も含む)
2020年
オーストラリアンC(オーストラリア):フィフティースターズ

2019年
コーフィールドS(オーストラリア):ケープオブグッドホープ
サウスオーストラリアンダービー(オーストラリア):カフィラ
オーストラリアンC(オーストラリア):ハーレム

2018年
オーストラリアンC(オーストラリア):ハーレム
ニューマーケットH(オーストラリア):レッドカークウォリアー
ライトニングS(オーストラリア):レッドカークウォリアー

2017年
コーフィールドC(オーストラリア):ブームタイム
メムジーS(オーストラリア):ヴェガマジック
ザグッドウッド(オーストラリア):ヴェガマジック
ニューマーケットH(オーストラリア):レッドカークウォリアー
オークリープレート(オーストラリア):シェイデル
ブルーダイヤモンドS(オーストラリア):キャッチー

2016年
トゥーラックH(オーストラリア):ヒーズアワロッキー

文:秋山響(TPC)