BCディスタフ、マラサートが3頭横一線の激闘制し昨年3着の雪辱

2022年11月06日 15:17

 米ダート女王決定戦のブリーダーズカップディスタフ(3歳以上、ダート9ハロン)がキーンランド競馬場で現地5日に行われ、後方から直線で大外に持ち出された2番人気のマラサートが、ゴールで3頭が並ぶ激戦をハナ差で制した。

 レースは7頭が固まって集団を形成し、7番人気のブルーストライプが逃げ馬の背後をキープ。マラサートは馬群の最後方に収まり、集団から1頭だけ離れて4番人気のクレリエールが殿を追走する。クレリエールは第3コーナーで追いつき、馬群の中から直線に向かった。

 ブルーストライプは最終コーナーで馬群の内から外に切り替え、マラサートは大外を回って加速。残り1ハロンで先頭のブルーストライプに内ラチ沿いからクレリエール、外からマラサートが襲い掛かってゴールに雪崩れ込み、それぞれハナ差でマラサート、ブルーストライプ、クレリエールの順に決着した。1番人気のネストは道中でマラサートの直前も、直線の争いに後れを取り3馬身1/4差の4着に終わった。

 マラサートは前々走のパーソナルエンスンステークス、前走のスピンスターステークスとG1レース3連勝で6度目のG1制覇。昨年のBCディスタフでは日本から遠征したマルシュロレーヌにハナ+1/2馬身差の3着に惜敗していた。

 T.プレッチャー調教師とJ.ヴェラスケス騎手はともにBCディスタフを3勝目。プレッチャー師は2015年(ストップチャージングマリア)、ヴェラスケス騎手は2017年(フォーエバーアンブライドルド)以来の勝利となった。