M.スタウト師が半世紀あまりのキャリアに幕、今季限りでの引退を表明

2024年09月11日 16:47

 英ダービー通算6勝など、半世紀にわたって英国をはじめとする欧州の競馬シーンをリードしてきたM.スタウト調教師が、2024年の平地シーズン終了をもって引退することになり、『PA news agency』など各国の競馬メディアが現地10日に報じた。

 現在78歳のスタウト師は1972年に英国で開業し、チャンピオントレーナーに輝くこと10回。1981年のシャーガーによる英国ダービー6勝など英クラシック通算16勝、愛クラシック通算13勝をはじめ、凱旋門賞やジャパンカップ連覇(1996年シングスピール、1997年ピルサドスキー)、ドバイワールドカップ、ブリーダーズカップ開催(8勝)、香港国際競走など世界中の大レースで勝利を挙げてきた。

 また、現役ではR.ムーア騎手がかつてスタウト厩舎の主戦を務め、2010年にワークフォースで英ダービーをレコード勝ち。その秋には日本のナカヤマフェスタを破って凱旋門賞制覇も果たしている。

 1998年には女王エリザベス2世よりナイトの称号を受け、2013年のロイヤルアスコット開催では、ムーア騎手を鞍上に女王が所有するエスティメイトで英ゴールドカップを制した。