ファーブル師が凱旋門賞へのセン馬参戦に「断固反対」、カランダガン陣営も塩対応

2026年06月25日 12:47

 これまでセン馬に出走資格を与えていなかった仏G1凱旋門賞について2027年から制限を撤廃する案をフランスギャロが「圧倒的多数で承認」したことに対し、同国を代表する名伯楽のA.ファーブル調教師が「断固として反対」との姿勢を明らかにした。英競馬メディア『At The Races』が報じている。

 正式決定には欧州パターン委員会の承認が必要になるが、ファーブル師はすでに「断固反対。現段階ではあくまで提案に過ぎないが、何のメリットがあるか理解できない」と『Press Association』に明言。「確かに近年の凱旋門賞勝ち馬は、シーザスターズ(2009年)を除けば種牡馬として成功していない。だが私たちに必要なのは種牡馬を減らすことではなく、増やすことだ」と持論を述べた。

 さらに同師は「英ダービーと似たようなものだろう。あちらも最近は種牡馬としての成績がよくない馬もいるが、全ては巡りあわせだ」「私は伝統を重んじる人間で、重大な理由なしにそれを壊すのが好きではない。去勢したほうがいい馬が数頭いるとはいえ(条件変更するのは)残念なことだ」と続けた。

 セン馬の出走が認められていれば凱旋門賞に出たかもしれない馬としては、近年ではF.グラファール厩舎のゴリアットとカランダガンの2頭が挙げられる。オーナーであるアガ・カーンスタッドのN.ラウス氏は「カランダガンがフランスで目指すべき大レースに出られなかったのは少し残念だったが、結果的に私たちはダリズで凱旋門賞を勝てたし、カランダガンは海外のレースを目標にすることとなった。グローバルな視点で見れば、私たちにさほど大きな影響があったわけではない」とコメント。

 カランダガンについては6歳となる2027年に凱旋門賞に参戦するチャンスが出てきたが、「まだ先の話だし、彼は重い(タフな)馬場を好まないことも分かっている」と同氏は語っており、凱旋門賞への参戦は検討の対象にはなるだろうとしつつも前向きな姿勢は示さなかった。