性齢 | 牝5 |
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父 | ドリームジャーニー |
母 | マイティースルー |
母の父 | クロフネ |
調教師 | 尾関知人 |
世界中での活躍を願い「七つの海を越えて」と命名されたスルーセブンシーズが、5歳を迎えた今季の充実著しく、願い通りに世界最高峰の舞台に立とうとしている。3歳時に紫苑Sで2着と素質の一端を見せていたが、目覚めの時を迎えたのは1月の初富士Sだった。
4歳後半の一頓挫から実戦復帰を果たすと、牡馬を相手に56kgのハンデを負担しながら1年10か月ぶりの白星を挙げて上昇気流に乗った。この時点で尾関知人調教師は牝馬重賞戦線、秋のエリザベス女王杯を見据えていたが、続く中山牝馬Sでは目の覚めるような末脚を炸裂させて余力残しの完勝劇。重賞初制覇ながら1クラス上の実力を印象づけると、3か月半の間隔を空けて宝塚記念に挑戦し、ドバイシーマクラシックで世界を震かんさせたイクイノックスのクビ差に食い下がった。直線で進路が塞がる不利を受けなければ、あるいはイクイノックスを逆転できたかという内容。現役世界一の実力馬を脅かすほどの急成長ぶりには目を見張るものがあり、エリザベス女王杯から凱旋門賞への目標上方修正にも決断の妙がありそうだ。
父ドリームジャーニーはオルフェーヴルの全兄で、同じステイゴールドの血を引くナカヤマフェスタは宝塚記念での快走を凱旋門賞につなげた。何かと縁を感じさせる背景もあり、これまでの実績を超える激走を期待したくなる。