性齢 | 牡3 |
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父 | Cracksman |
母 | Absolutly Me |
母の父 | Anabaa Blue |
調教師 | JC.ルジェ |
無敗の仏ダービー馬が地元の期待を背負い、凱旋門賞で外国勢を迎え撃つ。その仏ダービーは鮮烈だった。エースインパクトが後方2番手で直線に向いた頃には、軽快に逃げる1番人気ビッグロックの背中は遥か前方。残り400m地点でも6馬身から7馬身ほどの差があったが、そこから怒とうの末脚でビッグロックを捕らえ、最後の100mでさらに3馬身半もの差を開いてしまった。
直前のリステッドでデビュー3連勝とし、当時は重賞初挑戦だったが、C.デムーロ騎手の落ち着き払った手綱捌きも見逃せない。勝ちパターンに持ち込んだ1番人気馬に対し、残り400mからの仕掛けは満を持してのそれ。相当な自信を持っていたと想像できる。差し切られたビッグロックのC.ヘッド調教師に「またと出くわすこともないような馬」と言わしめた事実から、数年、数十年に1頭の逸材という可能性もある。
ダービー後は2か月余りの間隔を空け、8月15日のG2ギヨームドルナノ賞を快勝。2着のアルリファー(2歳G1ヴィンセントオブライエンナショナルS勝ち)とは3/4馬身差だが、気合いづけのステッキ一発でゴール前は流す余裕があった。凱旋門賞へは前哨戦を挟まず直行を選択し、今回は2400mの距離や古馬相手など未経験の課題がある。それでも、壁を乗り越えるだけの伸びしろは十二分に残していそう。真価を問われる大一番で、如何なるパフォーマンスを披露してくれるか楽しみだ。