性齢 | 牡6 |
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父 | Sea The Stars |
母 | Aghareed |
母の父 | Kingmambo |
調教師 | O.バローズ |
疾風の如くターフを駆け抜けていったスーパースターの弟に続けるか。1歳下の全弟に昨年のカルティエ賞年度代表馬バーイードを持つフクム。重賞初制覇はともに3歳の夏だったが、そこから素質の開花に時間を要した兄とは対照的に、弟は兄よりも早くG1制覇を達成するなど日の出の勢いで出世の階段を駆け上がり、歴史的名馬の評価を得るまでになっていった。
重賞初制覇後のフクムは英セントレジャーで5着に終わると、明け4歳は重賞を3勝したもののG1挑戦はなく実力養成に専念。5歳の昨年はドバイシティオブゴールド勝ちからドバイシーマクラシックに駒を進め、セントレジャー以来となるG1挑戦を果たすもシャフリヤールの7着に完敗した。その後、英国に帰国初戦のコロネーションCで待望のG1初制覇。しかし、後肢の骨折でシーズン後半戦を棒に振ってしまった。
それでも、今年5月のブリガディアジェラードSで約1年ぶりに実戦復帰すると、前年の英ダービー馬デザートクラウンをねじ伏せて復活。続く前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでもウエストオーバーとの死闘を制し、一段の成長とともに最前線に帰ってきた。
着実に実績を積み重ねながらも、いつの間にか「バーイードの兄」と呼ばれるようになっていたが、凱旋門賞でキングジョージとのダブル制覇を達成すれば、弟にも劣らぬ名声を手に入れることができる。