凱旋門賞 2023/10/1(日) 23:05発走 パリロンシャン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ウエストオーバー

性齢 牡4
Frankel
Mirabilis
母の父 Lear Fan
調教師 R.ベケット

今年の2400m路線で堅実無比に活躍してきたウエストオーバーは、凱旋門賞の鍵を握る1頭と見て間違いないだろう。日本調教馬が道悪に泣かされた昨年の凱旋門賞では6着に粘り込んだが、上位5頭が不在の今年の相手関係では最上位の実績となる。

今年の始動戦はドバイシーマクラシックでイクイノックスの2着。スピードの違いに一蹴されたような負け方だったが、欧州に戻って初戦のコロネーションCでもエミリーアップジョンの2着にまとめると、続くサンクルー大賞ではドバイでも戦ったザグレイを寄せつけずに愛ダービー以来、約1年ぶりの白星を手にした。そして、ここまでのハイライトとなるのが前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS。先頭に並んで直線に突入すると、背後からついてきたフクムと最後の1ハロンを一杯に叩き合い、惜しくもアタマ差で屈したものの勝利に匹敵する内容を残した。

サンクルー大賞の相手関係は、お世辞にも一線級と呼べるような物ではない。しかし、それを含めて今年は平坦コースでレコード決着だったドバイ、山あり谷ありのエプソムダウンズ(コロネーションC)とアスコット(キングジョージ)と、いつ、誰と、どんな条件で戦っても崩れず結果を残してきた。能力があればこそなせる業で、今回も上位争いに絡んでくる可能性は高そうだ。