性齢 | 牡4 |
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父 | Frankel |
母 | Mirabilis |
母の父 | Lear Fan |
調教師 | R.ベケット |
今年の2400m路線で堅実無比に活躍してきたウエストオーバーは、凱旋門賞の鍵を握る1頭と見て間違いないだろう。日本調教馬が道悪に泣かされた昨年の凱旋門賞では6着に粘り込んだが、上位5頭が不在の今年の相手関係では最上位の実績となる。
今年の始動戦はドバイシーマクラシックでイクイノックスの2着。スピードの違いに一蹴されたような負け方だったが、欧州に戻って初戦のコロネーションCでもエミリーアップジョンの2着にまとめると、続くサンクルー大賞ではドバイでも戦ったザグレイを寄せつけずに愛ダービー以来、約1年ぶりの白星を手にした。そして、ここまでのハイライトとなるのが前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS。先頭に並んで直線に突入すると、背後からついてきたフクムと最後の1ハロンを一杯に叩き合い、惜しくもアタマ差で屈したものの勝利に匹敵する内容を残した。
サンクルー大賞の相手関係は、お世辞にも一線級と呼べるような物ではない。しかし、それを含めて今年は平坦コースでレコード決着だったドバイ、山あり谷ありのエプソムダウンズ(コロネーションC)とアスコット(キングジョージ)と、いつ、誰と、どんな条件で戦っても崩れず結果を残してきた。能力があればこそなせる業で、今回も上位争いに絡んでくる可能性は高そうだ。