世界最高峰の競走の一つとして知られている、凱旋門賞。 最も1着の回数が多いのは3番ゲート、6番ゲート、12番ゲートの2回。昨年の覇者アルピニスタも6番ゲートだった。連対率、3着内率にまで広げると1番ゲート、2番ゲート、9番ゲート、15番ゲートが好成績を収めている。 最も勝利を輩出しているのが4歳馬で5回、次いで3歳馬の3回、5歳馬の2回となっている。6歳以上の馬の勝利はおろか、3着以内に入ったこともはない。人気が予想されるフクムは今年6歳だが、果たしてどうか? 過去10年は牝馬が6勝を挙げている。昨年の覇者アルピニスタをはじめ、2013年と2014年に連覇したトレヴ、2017年と2018年に連覇したエネイブルなど牝馬の活躍が目立つ。日本から参戦する牝馬のスルーセブンシーズにとっては心強いデータだ。 単勝オッズ別成績。単勝10倍未満が最も勝率が高く、連対率・3着内率もトップ。次いで、30~49.9倍、10倍~29.9倍の順になっている。2021年はトルカータータッソが単勝110.5倍で勝利しており、思わぬ伏兵が勝利をする場合もあり得る。 最も勝利を挙げているのが地元フランスとイギリスの4勝、アイルランドとドイツが1勝ずつとなっている。有力馬の一頭、エースインパクトもフランスダービーを制した地元の馬。無敗の凱旋門賞制覇に期待がかかる。
悲願の初制覇に向け、今年は日本からスルーセブンシーズ1頭がエントリーしている。
過去10年のデータより、凱旋門賞の出走馬レーティング、ゲート番別、年齢別、性別、単勝オッズ別、前走レース別、調教国別のレース傾向を分析する。
表2:ゲート番別成績表
ゲート番
1着
2着
3着
4着
以下勝率
連対率
3着内率
1
0
1
2
7
0%
10%
30%
2
1
1
1
7
10%
20%
30%
3
2
2
0
5
22.2%
44.4%
44.4%
4
1
1
0
7
11.1%
22.2%
22.2%
5
0
0
1
9
0%
0%
10%
6
2
0
0
8
20%
20%
20%
7
0
0
1
8
0%
0%
11.1%
8
0
1
0
10
0%
9.1%
9.1%
9
0
1
2
7
0%
10%
30%
10
0
0
0
9
0%
0%
0%
11
0
2
0
7
0%
22.2%
22.2%
12
2
0
0
7
22.2%
22.2%
22.2%
13
0
0
0
9
0%
0%
0%
14
1
0
0
8
11.1%
11.1%
11.1%
15
1
1
1
5
12.5%
25%
37.5%
16
0
0
1
5
0%
0%
16.7%
17
0
0
0
6
0%
0%
0%
18
0
0
1
5
0%
0%
16.7%
19
0
0
0
3
0%
0%
0%
20
0
0
0
2
0%
0%
0%
表3:年齢別成績表
年齢
1着
2着
3着
4着
以下勝率
連対率
3着内率
3歳
3
3
5
55
4.5%
9.1%
16.7%
4歳
5
3
3
41
9.6%
15.4%
21.2%
5歳
2
4
2
25
6.1%
18.2%
24.2%
6歳
0
0
0
9
0%
0%
0%
7歳以上
0
0
0
4
0%
0%
0%
表4:性別成績表
性別
1着
2着
3着
4着
以下勝率
連対率
3着内率
牡馬・セン馬
4
7
9
106
3.2%
8.7%
15.9%
牝馬
6
3
1
28
15.8%
23.7%
26.3%
表5:単勝オッズ別成績表
勝率
連対率
3着内率
10倍未満
14.6%
24.4%
39%
10倍~29.9倍
5%
17.5%
22.5%
30~49.9倍
5.6%
11.1%
16.7%
50~99.9倍
0%
0%
4.5%
100倍以上
2.3%
2.3%
2.3%
※2016年以降はJRA発売オッズ。それ以前は現地オッズ。表6:前走レース別成績表
凱旋門賞における成績
前走レース
1着
2着
3着
アイリッシュチャンピオンステークス(愛・G1)
3
3
0
ヨークシャーオークス(英・G1)
2
2
1
ヴェルメイユ賞(仏・G1)
2
0
0
フォワ賞(仏・G2)
1
3
1
バーデン大賞(独・G1)
1
0
1
セプテンバーステークス(英・G3)
1
0
0
ソードダンサーステークス(米・G1)
0
1
0
パリ大賞(仏・G1)
0
1
0
ニエル賞(仏・G2)
0
0
2
英インターナショナルステークス(英・G1)
0
0
1
ムーランドロンシャン賞(仏・G1)
0
0
1
英セントレジャー(英・G1)
0
0
1
愛セントレジャー(愛・G1)
0
0
1
プランスドランジュ賞(仏・G3)
0
0
1
過去10年、1~3着馬の前走レース別成績。アイリッシュチャンピオンステークスが3勝、ヨークシャーオークスとヴェルメイユ賞が2勝ずつとなっている。今年限りでの引退を表明しているL.デットーリ騎手が騎乗予定のフリーウインドは相性の良いヨークシャーオークスをステップに参戦。その走りに注目したい。表7:調教国別成績表
調教国
1着
2着
3着
4着
以下勝率
連対率
3着内率
フランス
4
5
5
64
5.1%
11.5%
17.9%
イギリス
4
2
3
18
14.8%
22.2%
33.3%
アイルランド
1
2
1
25
3.4%
10.3%
13.8%
ドイツ
1
0
1
5
14.3%
14.3%
28.6%
日本
0
1
0
18
0%
5.3%
5.3%
チェコ
0
0
0
2
0%
0%
0%
オーストラリア
0
0
0
1
0%
0%
0%
カタール
0
0
0
1
0%
0%
0%
注:本ページの内容は、JRA-VAN Ver. Worldの情報を基に制作されております。