2歳王者クラシックエンパイアとはG1アーカンソーダービーから前走のプリークネスSまで3連戦中。アーカンソーダービーは1馬身1/2差離されて3着、プリークネスSでも5馬身余り後れて4着だったものの、最大の舞台であるケンタッキーダービーでは6馬身先着の2着に食い込んだ。ただし、20頭立てのケンタッキーダービーではクラシックエンパイアが外目の枠から遠回りを強いられたのに対し、ルッキンアットリーは最内枠から経済コースを守り抜いた結果。その前後の2戦では力負けのような形になっており、同じく10頭前後でのレースが見込まれるベルモントSでは、自力決着に持ち込むだけの武器が必要だ。

その一手となるのはスタミナか。ルッキンアットリーは昨年、日本から参戦したラニのようなタイプで、出足は鈍いものの息の長い末脚が持ち味。アーカンソーダービーではハイペースに乗じてクラシックエンパイアに詰め寄り、ケンタッキーダービーでは並走状態から直線で突き放した。デビュー3戦で2勝を挙げて以降は8連敗中と白星から遠ざかっている現状だが、2冠戦の堅実な内容からも上位争いに加わってくる可能性は高い。距離延長で追走が楽になるベルモントSでは、先頭からどれくらいの位置で直線を迎えられるかが勝負の分かれ目となるだろう。