2月のG2ホーリーブルSでは鮮やかに逃げ切りを決め、無傷の3連勝で重賞初制覇。2歳王者クラシックエンパイアに影を踏ませず、クラシック戦線に急浮上した。しかし、1か月後のG2ファウンテンオブユースSでは先行争いに巻き込まれ、直線を待たずに失速。圧倒的1番人気を裏切って7着に完敗し、初黒星を喫してしまう。続くG2ウッドメモリアルSは、仕切り直しと同時にケンタッキーダービー出走ポイント確保に向けて2着以上が条件の背水の陣となった。

真価を問われる一戦では3番人気と評価を落としていたが、逃げる1番人気馬を2番手追走からねじ伏せて3馬身1/2差の完勝。2番人気のクラウドコンピューティングには7馬身もの差をつけて大舞台への切符を手にした。迎えたダービーでは型通りに先行し、最終コーナーでは3番手。逃げ切ったオールウェイズドリーミングを射程圏に入れつつ、鞍上が盛んに外をけん制する態勢からも勝利を予感させたが、直線に入ると見る見る余力を失い10着に沈んだ。当時は先行こそできたものの、大外に近い17番の枠順に受けた影響が少なからずあったはず。重賞勝ちの際にはプリークネスSの上位2頭を圧倒しているように能力は高く、スムーズなら怖い存在となる。