タレント揃いの欧州マイル路線にあって、昨年はガリレオゴールド、ザグルカとともに3歳3強を形成し、ハイレベルな攻防を繰り広げてきた。実績的には今年のドバイターフに出走する欧州勢で間違いなく筆頭。連覇を狙うリアルスティールにとって非常に手強い相手だ。そのキャリアもガリレオゴールドを物差しにすると判りやすく、4月末の英2000ギニーでは3馬身半差の3着に完敗したが、3か月後のサセックスステークスでは短アタマ差まで接近。そして、G1初制覇となった約3週後のジャックルマロワ賞では逆転した。

さらに、2か月空けて臨んだ10月15日のクイーンエリザベスステークスが昨年の最終戦。欧州マイル王に輝いたマインディングに及ばず2着だったものの、一度突き放された後に巻き返して半馬身まで詰め寄り、負けて強しの内容を残した。また、ここでもガリレオゴールドに先着して対戦成績を五分としただけでなく、着差では後半2戦で大きく逆転。確かな成長力も感じさせている。今回は約半年ぶりの実戦になるが、ドバイが地元のゴドルフィンの所有馬だけに状態万全で復帰するはず。前走の内容から初の1800mはむしろ合っていそうな印象もあり、さらにスケールアップしてくるようなら相当な難敵となる。